URBAN NEUTRAL代表 ミニマル・インテリアデザイナーのシンプルライフブログ


2017/07/02

リフォーム、リノベーションは解体してみないことには分からない部分が本当に多いんです 

IMG 1509

 

リフォームを計画されている方は

業者さんから『解体してみないと分からない部分が多いから・・・』なんて

お茶を濁されるような曖昧な対応を受けたことがあるかもしれません。

 

 

でもこれ本当の話で

リフォームやリノベーションは

解体してみないと分からない部分が結構多いんです。

 

 

だから、見積もり金額が当初提示されていたものと変わってしまった

というケースもあるかと思います。

 

 

でも、そんなケースは

むしろ良心的な金額を事前に提示している業者さんに多いと思います。

 

 

 

 

逆に解体してみて、

状況が変わり工事も大幅に変更したにも関わらず

金額の変更がなかったケース・・・

 

事前に想定して、余計にお金を積み上げている

可能性が高いってことです。

つまり何もなく工事が終わった場合は、

当然利益が多く残る見積積算方法ということなんですね。

大企業や大手の工務店さんはこちらが多いかも。 

(←Simple&Styleはシビアに見積もりしているのでこっち違いますよ。

  工事変更が必須な場合は都度見積もり変更する方式です) 

 

前者は最初から価格が高い、でも少々の変更があっても見積もり変わらない

後者は最初は値段がかなり安い、でも変更があると見積もりも変わる

 

どちらの業者が良心的なのかということではなく、

事実として業者によって

見積もりのスタイルが違うということなんです。 

 

 

 

 

 

 

さて、今回のマンションフルリノベーションでも

解体して  ???

という箇所がやはり出てきました。

 

 

 

まずはここ、玄関ホール床と隣の洋室床

 

P1150359

 

 

LDKやキッチン、水回りの床に比べて

7cm近く下がっています

 

 

ユニットバスの下を少し下げて

仕上がりの床の高さを低く抑える 

っていう状況なら意味が分かりますが、

 

なぜに玄関ホールと隣の洋室の床が低くなってる?

ここの基礎低くする必要ある???

 

二重床の支持脚の高さを見直す必要が出てきました。

 

 

 

 

 

 

次がこちら。

水回りの配置計画に欠かせない、

排水の要となるパイプスペース。

 

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メインの排水管の横管中心の高さが、

床(GL)から80mm

 

当初、水回りの床の仕上がり高さは

床(GL)から200mmで計算しておりましたが、

 

これではキッチンも浴室も

排水パイプの勾配が取れないことが判明。

 

床の高さをGLから250mmに

変更する必要が出てきました。

 

 

 

床の高さが変われば、

当然床の支持脚が変更になりますし、

天井までの高さも低くなってしまう・・・

 

当然ドアの高さも変わるので

ドアもオーダーサイズに変更になります。

(←ドアの価格が2割上がります・・・無念)

 

 

 

 

 

 

極め付けがこちら

 

P1150358

 

天井の梁をまたいで、

左右の天井の仕上がり高さが違いますよね?

 

 

 

これ、職人さんが悪いわけでも何でもなく、

天井の下地のコンクリート部分の高さが

右と左で違うということ。

 

 

今回こだわりのダウンライトを入れるためには

天井基礎から140mmほど下げて下地を組むのですが

両方とも天井基礎から同じ140mmほど下げています。

 

 

 

左側の低い方に右側を合わせても良いのですが

そうすると天井の高さが80mmもさらに下がってしまう・・・

 

わざわざ広い面積の天井をあえて下げて

閉塞感を出すなんてもってのほか・・・

 

なので、向かって左の部分はあえて他の天井より

下がっても良しと・・・

苦渋の決断をいたしました。

 

 

 

 

 

このように、あらゆる制限の中で

最良の判断を決断しなければならないのが

リフォームやリノベーションなんですね。

 

 

 

解体前の契約までのリノベーションプランは

あくまでも机上の理論・・・。

 

 

解体してみて見えてきた現状を踏まえて

そこに近づけるために、

 

コストを含めたあらゆる創意工夫と、

構造的な制限がかかったとしても

美しく仕上げてみせるという執念が

とても大事になってきます。

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